異星にいるかのような、強烈な色合い。
「LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400」は、青とオレンジのカラーシフトを楽しめるフィルムだ。そして、一般的なカラー現像（C-41）ができる。
暖色が青に、青がオレンジに変わるので、オレンジの空と青い大地みたいな写真が撮れる。なんだか、火星っぽいと思ってしまうのは、自分だけだろうか。異星感がすごいのだ。
今回はそういった強烈なカラーシフトを楽しめる、「LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400」を作例と共に紹介する。
東京にある実店舗「Lomography+」や、オンラインでは「Lomographyの公式サイト」などで販売されています。
他のフィルムの作例とレビューはこちら。
LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400の特徴
LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400は、Lomographyが販売している、ISO100-400の35mmフィルム（36枚撮り）。
この「LomoChromeシリーズ」は、どれも強烈なカラーシフトが特徴。Turquoiseは、暖色が青、青がオレンジ（またはゴールドっぽく）、緑が鮮やかなエメラルドグリーンに変わる。
ISOは100から400と調整ができるので、幅広い環境や天候に対応できる。
暖色がほとんど青になるので、人の顔は青く写りがちになる。“Turquoise”と言っているが、青がオレンジになる関係で、写した風景全てがオレンジに染まることも。
LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400の作例
カメラ：Canon Autoboy MINI T
ロケーション：東京、福島など
木はエメラルドに、空はオレンジっぽくなる。
都会でも、自然の中でも、どちらもおもしろいカラーシフトになる。
展望台から見る街の景色は、街全体がオレンジの淡いテイストに。
鮮やかな派手さも魅力だが、環境によっては淡い色合いにもなる。
美味しいカレーライスが…
焚き火を撮ると、見事に真っ青になった。
オレンジにカラーシフトする場合が多いが、ゴールドっぽい色味になることも。
LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400のレビュー
LomoChrome Turquoise 35mm ISO100–400の感想はこんな感じ。
- 暖色が青、青がオレンジ（またはゴールド）、緑がエメラルドグリーンに変わる
- ターコイズ&オレンジという名前でもいいぐらい、オレンジの色もよく出る
- 目を惹く鮮やかさがある
- ポートレートは人肌が青くなり、独特の色合いになる
現像してスキャンしたデータをさらっと見ると、やはりオレンジの色合いが目立つ写真が多くなっている。
カラフルなものを撮ったりすると、「この色は暖色だったんだ」と撮ってから気付いたりして、それもまた面白い。
空がオレンジになるので、風景を撮ると、もう「ロモのTurquoise感」がすごく出る。同じロモの「LomoChromeシリーズ」の「Purple」と同じく、超個性的なフィルムだ。
一方で、「LomoChromeシリーズ」の中では、最も扱いが難しいと思った。個人的にはPurpleの方が扱いやすいと感じた。
青とオレンジが前面に出てくるので、そのカラーシフトを予想するか、ランダムな意外性を楽しむか。扱いにくさはデメリットだけではなく、フィルムで撮る好奇心をくすぐってくれるようなスパイスにもなり得るなと思えた。
