「写ルンです」が、ミラーレス(デジタル)で楽しめる。
「GIZMON Utulens」は、FUJIFILM「写ルンです」のレンズを再利用した、ミラーレス用のレンズだ。各ミラーレスのマウントに対応している。
実際の写ルンですのレンズを再利用しているので、写りは写ルンですそのもの。写ルンですは27枚撮りのフィルムだが、Utulensはデジタルなので、何枚でも好きなだけ撮れる。
それでは、「GIZMON Utulens」の作例とともに、実際に使い続けてみた視点でのレビューをしていく。
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他のレンズレビューはこちら。
GIZMON Utulensの特徴
GIZMON Utulensは、GIZMONが開発した、各種ミラーレス用のレンズ。
各マウントに対応しているため、使用するカメラのマウントを必ず確認して、購入の際はお間違えのないように。
レンズのスペックは写ルンですと同じく、F16・ピント固定の32mm単焦点レンズ。
写ルンですの「思い出の瞬間を鮮やかに手軽に写す」という魅力が、そのまま再現されている。レトロで淡く、サクッと撮れるようになっている。
いわゆるパンケーキレンズと呼ばれるもので、とても薄くて重さを感じない。街歩きや旅に持ち歩くのが楽しくなるレンズだ。
最短撮影距離は1mぐらいで、ピント固定ということもあり、ピントが合う範囲は限られている。慣れが必要だが、何枚か撮っていけばすぐに慣れていく。
また、レンズを再利用している都合上、よく品切れになるが、1週間程度で再販売になることが多いので、ご心配なく。
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GIZMON Utulensの作例
作例で使用しているカメラは、「SONY α7RⅢ(フルサイズ)」または「αRⅡ」、「α6000」など。どれもSONYのミラーレスで、Utulensとの相性も良い。
鮮やかな色味で、周辺光量が落ちる。
パキッとした写りにすることもできる。レトロさだけが、Utulensの写りではない。
ポートレートを撮ってみるのも楽しい。少し引いて撮ると雰囲気が出てくるし、寄って撮ると写ルンですらしさが出てくる。
逆光はもちろん、少しでも太陽が入ったりすると、フレアが出る。それもまた良い描写になったりする。
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GIZMON Utulensのレビュー
GIZMON Utulensの感想は、以下のような感じ。
- 写りは、まさに写ルンです
- レトロで淡い描写になりやすい
- デジタルなので何枚でも撮影できる
- SSやISOで明るさのコントロールができる
- 逆光に弱く、1m以内はピントが合わない
写りは写ルンですそのままだが、シャッタースピードやISOはカメラ側で設定できる。つまりは、明るさがコントロールしやすく、結果的に写ルンですではできない表現も可能になっている。
淡くてレトロな描写から、パリッとした構図や被写体で魅せる写真も自在に撮れてしまう。想定通りにいかないこも楽しい。
ただ、ある意味で、フィルムっぽさを消し去った描写にすることもできてしまう。フィルムというのは、撮り直しできない想定外の描写であったりするので、デジタルというUtulensは、良さでもあり、寂しさでもあるのかもしれない。
とはいえ、とにかく軽くて薄いのは良い。写ルンですも品薄だったりするので、フィルムが好きな人は、Utulensをぜひ一度は使ってみてほしいなぁと思う。
Utulensは、フィルム(写ルンです)の良さにも、デジタルの良さにも、気付くことのできる、味わい深いレンズだ。
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