モノクロなのに、カラー待遇。
「ILFORD XP2 Super 400 35mm」は、モノクロフィルムではあるが、カラー現像(C-41現像)ができる仕様となっている。
通常はモノクロだと、カラー現像と現像方法が異なるため、現像までに時間が掛かったりする。だが、このフィルムはカラーと同じ現像方法で扱える。
とはいえ、「通常のモノクロフィルムに劣る」というわけではない。今回は「ILFORD XP2 Super 400 35mm」を作例と共に解説していく。
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他のフィルムの作例とレビューはこちら。
ILFORD XP2 Super 400 35mmの特徴
ILFORD XP2 Super 400は、イギリスのILFORD(イルフォード)が発売している、ISO400のフィルムで、35mm(24枚撮りと36枚撮り)の他には、120mm(ブローニー)もある。
粒子感はほとんどなく、コントラストの低い、さっぱりとした写りになる。
モノクロというと、こってりした濃さを求めたりするが、こちらは過剰さがないので、すごく扱いやすい。とても素直、という印象。
そして最大の特徴は、現像方法がモノクロフィルムでありながら、C-41(カラー)現像であること。
モノクロフィルムは現像方法の違いで、カラーフィルムより、納期と料金が嵩むことが多い。たとえば、カメラのキタムラでは、カラー現像は即日行ってくれたりするが、モノクロは数日を要する。
だが、ILFORD XP2 Super 400は、カラーフィルム扱いで現像できてしまう。だけど、仕上がりは完全にモノクロ。なんて、便利なんでしょうか…!
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ILFORD XP2 Super 400 35mmの作例
「RICOH AUTOHALF E」が使用カメラ。ハーフカメラで、名前のとおり、全てオートではあるが、描写力は高い。
明るい場所では、さっぱりした写りというのが、わかりやすい。
暗所では多少こってりと。光と影のバランスを見て撮るのが楽しい(それはモノクロ全般に言えるかもしれないけど)。
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ILFORD XP2 Super 400 35mmのレビュー
ILFORD XP2 Super 400 35mmの感想をまとめてみる。
- カラー現像(C-41)できるモノクロフィルム
- 粒子感はほとんどなく、さっぱりした写り
- 初めてのモノクロフィルムに向いている
ILFORDはモノクロにこだわってきたフィルムメーカーだ。だからこそ、C-41現像できてしまうフィルムを作れたのだと思う。
モノクロフィルムは当然、様々な種類がある。だが、カラー現像可能で、さっぱりとした写りというのは、やはりILFORD XP2 Super 400の良さだ。
ILFORD XP2 Super 400は現行フィルムであり、24枚撮りという選択肢もある。これからモノクロフィルムを試してみたい方に、ぜひおすすめしたい。
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