惜しまれつつ、引退。
「FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400」は、そんな言葉が似合うようなフィルムだった。既に国内版は生産終了していて、現行フィルムではない。
だが、海外パッケージ版を国内向けとして再販されており、ところどころで在庫が残っている。容易とは言えないが、入手できないわけではない。
人気だった「FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400」を作例と立ち位置などの解説を交えながら、紹介していく。
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同じISO400で、代替品と言えるFUJIFILMの現行フィルムについては、『「FUJIFILM フジカラー SUPERIA PREMIUM 400」作例』の記事で紹介している。
他のフィルムの作例とレビューはこちら。
FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400の特徴
FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400は、日本のFUJIFILMがかつて販売していた、ISO400の35mmフィルム(36枚撮り)。
粒子感はほどほど、色再現性も高く、クセの少ない素直な写りをする。
ISO400というバランスも良く、あらゆる場面に使いやすいため、常用フィルムとして、多くの人に愛されていたのだろう。
ただ、FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400は、2018年3月に生産終了している。そこで、同じISO400かつ描写の似ている、「FUJIFILM フジカラー SUPERIA PREMIUM 400」が、代わりの現行フィルムとして残された。
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X-TRA 400とPREMIUM 400の違いは、ほとんどわからない程度で、写りはすごく似ている。個人的には、若干PREMIUM 400の方が、色鮮やかな写りをしていると感じる。
しばらくして、X-TRA 400は、海外パッケージ版を国内向けにして再販されている。国内版と写りに差はなく、この海外パッケージ版ならば、現在でも手に入ることもある。
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FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400の作例
「RICOH AUTOHALF E」が使用カメラ。ハーフカメラで、全てオートではあるが、描写力は高い。
なんだか懐かしい、レトロな印象を受ける。
落ち着いた色味。「PREMIUM 400」は色再現性が高いが、鮮やかな色になっていたので、比べてみると、特定の色味が強調されている感じは受けないかなと。
代替品の「PREMIUM 400」の作例は、以下のような感じ。詳細や作例は『「FUJIFILM フジカラー SUPERIA PREMIUM 400」作例』の記事にて。
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FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400のレビュー
FUJIFILM フジカラー SUPERIA X-TRA 400の感想は、このような感じ。
- クセが少なく、色再現性の高い、素直な写り
- 粒状感は少ないながらも、レトロな質感
- 代替品の「PREMIUM 400」との違いは、そこまでないかも
- 生産終了だが、海外パッケージ版は再販中、まだ手に入る
とにかく、よく写る。見た目を反映したような、強調のない穏やかな色再現性と、とはいえフィルムライクで、どことなくレトロ感がある。
FUJIFILMの現行フィルムであり、似ている立ち位置のPREMIUM 400の方が、若干鮮やかな色合いになる傾向があるが、スタンダードさは、X-TRA 400が勝ると感じる。
ただ、再販されているとはいえ、生産終了されており、安定して入荷できるかわからない点では、やはりPREMIUM 400が、現状では素直な写りのフィルムという感じだ。
今後も再販はされていくはずなので、クセの少ないフィルムを選びたいときは、X-TRA 400もチェックしておくと良いかもしれない。
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