写真の知識がなくとも、写真は撮れる。
基礎技術と呼ばれる一般的な知識や、被写体ごとに適した設定のノウハウは存在しますが、それらを一切気にせずに、自分の好きな写真表現を極める方もいます。
一方で、知識を付けてある程度は被写体に適した撮影パターンを身に付けてから、その知識を応用して変化させていく方など様々です。
私は実践をして写真暦が長い友人に聞きながら、大量の写真教本を読み漁りました。
難しい内容で完読を諦めた本以外に、私が初心者として読んだときに「わかりやすい!」と感じた本がいくつかあります。
出来れば出費は最小限に、ピンポイントで役立つ本を購入したいですよね。
複数の写真教本を買って読んできた写真家の私が、本当におすすめする「初心者向けの写真教本」を厳選して5冊ご紹介します。
写真の撮り方を本から学ぶ理由
写真の上達に関しては、実際に自ら撮影して試していく方法が最も早いと思っています。実践してみると、楽しさと同時に課題も見えて補うスキルが明確になるからです。
とはいえ、写真を始めたての時期や上手くいかない時に、本の知識を吸収することには大きな価値があると思っています。
写真に対する強い想いがある方は、つまずいても推進していけますが、趣味や気楽に続けていきたい方には、本を読んで新たなアイデアの創出や課題の解決をすることがおすすめです。
注意点として、本には「書いてあるテクニックや考えが正解」のように書かれていますが、あくまでも筆者の考えの一部だと捉えることで、写真に対する考えが柔軟になり、撮影中に自力で何とか理想の写真に仕上げるマインドに変化していきます。
私は本のタイトルや見出しを見て「筆者とは考えが合わない…」と早急に考えてしまいがちなのですが、「新たな写真のスキルや考えが吸収できるかもしれない」となるべく目を通すようにしています。
本気でおすすめする初心者向けの写真教本5選
写真の教本は毎日少しずつ読み進めながら、実際に真似して応用することがおすすめです。
本気でおすすめしたい写真の教本はこちらの5冊になります。
写真技術の基礎、カメラの使い方を踏まえながら、写真の考え方などが含まれている本が中心です。
①写真のことが全部わかる本 センス&知識ゼロからの写真のはじめかた、教えます。 / 中原 一雄
(2024/11/07 20:03:25時点 Amazon調べ-詳細)
イラストや図解付きで、初心者でも挫折することなくカメラの仕組みや操作方法、写真撮影時のコツなどが満遍なくわかります。
初心者向きの本は数あれど、文章ばかりだと読む気がなくなるというか…
その点、「写真のことが全部わかる本」は、ポップで明るいイラストがアクセントになってサクサク読み進められます。
全くカメラに触れたことがない方が、写真を始める際に最もおすすめしたい本です。
中級者でも意外と忘れている大事なアドバイスがある場合も。
②ナショナルジオグラフィック プロの撮り方 完全マスター / ナショナルジオグラフィック社
(2024/11/07 20:03:26時点 Amazon調べ-詳細)
世界的なネイチャー系の雑誌・Webメディアである「ナショナルジオグラフィック(ナショジオ)」が出している写真の撮り方教本です。
値段がする分、その価値はあると感じさせてくれるボリューム。上級者向けの解説もありますが、写真を撮る上で基本的な考えやテクニックなど、初心者向けの基本も書かれています。
活躍しているフォトグラファーのインタビューや作例は実際にナショジオに掲載された写真ばかりで、ナショジオの写真が好き方も楽しんで参考にできる本です。
③写真総合 / 岡嶋 和幸
「写真総合」の名前の通り、写真技術の基礎から表現方法のアイデアまで、一通りの写真に関する知識が詰め込まれています。
ポートフォリオ(作品集)の作り方や写真展を開催するまでの流れなど、写真を仕事で扱う方にも役に立つ内容も。
私が気に入っている部分は、後半の「写真表現」の部分です。写真のテクニック本にはなかなか書かれない写真のアイデアやテーマ設定などにも追求しています。
④物語と画作りで人を魅了する 最高の1枚を写し出す写真術 / 別所 隆弘
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フォトグラファー兼アメリカ文学研究者の別所さんが写真のテクニックや考えを綴った本です。
文学と絡めて写真の要素を極限まで言語化し、写真を構成する「物語(ストーリー)」に特化した写真術を解説。
写真の基礎技術の解説などはありませんが、人の心に響く写真を撮りたい方にはぴったりのエッセンスが詰まっています。
技術以外にも写真に対する柔軟な考えや写真論を学びたい方にも良いです。
⑤「ポーズ・光・色」が最高の表情を作り出す ポートレート写真術 / 19人のフォトグラファー共著
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SNS時代に活躍しているフォトグラファーがポートレートに特化したテクニックを作例付きで解説する本です。
既存の固定概念に縛られない新しい写真技術を学び、SNSで写真を使った発信をしている方におすすめしたい内容。
複数人の写真技術と考えを同時に学べてお得感があります。気に入ったフォトグラファーの方をSNSやWebサイトで検索して、研究していく方法もありです。
写真の撮り方を本で学びながら実践しよう
写真の知識を付けながら写真を撮っていきたいならば、今回ご紹介した5冊の教本がおすすめです。
写真教本を読んだらすぐに実践して再現することで、学びが血となり肉となり、無意識にできるようになります。
自由に撮ることが写真ですが、模倣や基礎通りに撮ることも面白いですし、そこからさらにあなたらしい写真に昇華していく可能性もあります。
まずは、たくさん撮っていきましょう!
今回紹介した本
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