せっかく手にしたお金、毎月気付いたらほとんど残っていない…
自分の楽しみにお金を使いたい、将来のために貯金したいと思っても、自分のお金の流れを意識しなければ、家計の見直しは上手くいかないものです。
たとえ、節約を意識して一時的な支出を削ったとしても、毎月効果が表れるわけではないですよね。
そこで、定期的な支出である「固定費」を削減することにより、節約効果が長く続いて、ストレスの少ない家計の見直しができるようになります。
今回は20代のフリーランスフォトグラファー・ライターであり、一人暮らしやシェアハウスなど、暮らしのスタイルを頻繁に変えている私のケースをもとに、固定費の削減方法を解説します。基本的には会社員の人でも参考にできるように説明しています。
固定費を削減する良さは「持続性」にある
固定費は定期的に一定額を支払う費用のことです。家賃や保険料、有料アプリなどの費用が例ですね。
固定費の削減は毎月の持続的な節約につながります。特に毎月一定額を自動で引き落とされるような固定費は、一度契約すると見直す機会も少なく、あまり使っていないのにお金を払い続ける「もったいないお金」が発生している場合があります。
一時的な支出よりも持続性のある固定費を削って、毎月支払うお金を減らしていくことが、節約の第一歩で、もっとも簡単で確実な方法です。
固定費と変動費の違い
家計の支出として固定費のほかには、毎月使った金額によって変化する「変動費」があります。たとえば、食費や日用品代、娯楽費などです。
家計の見直しと聞くと、かつての私もそうですが、「まず食費を削ろう!」と思ってしまいがちですよね。毎日パスタ食べる!みたいな。
しかし、食費や娯楽費などの変動費を削減する優先度は低くて良いと思います。その理由は、真っ先に変動費を削減するとストレスが貯まりやすいから。
確かに変動費は削減できるものならしたい。無駄な外食を避けて、行かなくて良いような飲み会に参加しないのは、ストレスが貯まりにくいはずです。
それが日頃の癒しやストレス発散できる趣味のお金や遊びの費用を削ってしまうと、「節約つらい!毎日楽しくない!」と思ってしまいやすいので、まずは固定費の削減から考えることをおすすめします。
固定費の削減チェックポイント

固定費の中でも、支出の割合が大きく節約の余地がありそうな項目から削減していくことをおすすめします。
それでは具体的に削減しやすいチェックポイントを見てみましょう。
住居費

住居費は主に家賃のことです。一般的には収入の30%程度が住居費の目安になりますが、あなたはどうでしょう?
基本的にはもっとも多い固定費になるのではないでしょうか。さらに、契約や引っ越しを伴うため、簡単には変更できない固定費でもありますよね。
とはいえ、家計を圧迫しているならば、家賃の低い物件に引っ越したり、一時的に実家に帰ったり、住居費を削ることを優先した方が良いと私は考えます。今は家具家電付きの物件も増えていますし、シェアハウスという選択肢もあります。
よくバリバリ仕事をする人で、モチベーションを上げるために、無理して経済状況よりも良い物件に住むという話を聞きます。
個人的には良いアイデアだと思えません。そこまでして高い物件で暮らすことが自分を蔑ろにしてまで働いて手に入れる価値があるとは思えないからです。
私は大学時代より6年以上は1人暮らしをしてきました。1人の時間やスペースを大事にしたい性格だし、人と暮らすと疲れてしまうと思っていました。
ですが、会社員を辞めて留学したセブ島で渋々3ヶ月間シェアルームをして、帰国後に同棲、その後は複数のシェアハウスで暮らした経験を経て、辿り着いた答えは「意外と1人時間作れるし、1人暮らしじゃなくても平気じゃん」ということでした。
確かに1人暮らしは今も好きですが、住居費のために無理するんだったら、迷わず削りたいと思う固定費です。
意外と生活スタイルを変えても、人間生きていけると考えると、住居費も削減しやすくなります。選択肢はたくさんありますからね。
水道光熱費

水道代、電気代、ガス代のことです。厳密には基本料金+使用量に応じた料金のうち、毎月変動しない基本料金のみを固定費と呼びますが、家計簿や管理の面を考えるならば、私は合わせて固定費扱いで計算しています。
今は電力会社やガス会社を自分で選べるので、自分の生活スタイルに合わせて、お得な会社やプランを見つけましょう。
ただし、光熱費は固定費の中で、もっとも削減しにくい部分かなと思います。電力会社やガス会社を適したものに選ぶぐらいで良いです。
エアコンのオンオフや電源コードの抜き差しなど、細かい節約術はありますが、節約できても、ひと月数百円なので、水道光熱費の節約に囚われて疲れるぐらいなら、ほかの固定費を削減した方が大幅に効果があります。
また、シェアハウスの場合は水道光熱費(+インターネット代など)を「共益費」として毎月一定額を支払うルールの物件が最近は多いです。オーナーと知り合いの場合は、共益費の交渉してみても良いですね。
通信費

スマホ料金、インターネット代、WiFiルーターレンタル代が例ですね。通信費は最も削減しやすいポイントのひとつ。特にスマホは積極的に見直したいです。
ドコモ、au、ソフトバンクの大手キャリアのスマホを使っている人なら、格安SIMのスマホプランへ乗り換えることで、大幅な固定費削減に繋がります。
実際に私はドコモからLINEモバイルに乗り換えて、月額8,000円以上削減できました。年間だと96,000円の削減になるので、悩んでいる期間がもったいなかったと思います。
ドコモでは端末代抜きで月額10,000円以上払っていましたし、使わないオプションによくわからず入ってました。今はLINEモバイルで月額2,000円程度です。
LINEモバイルは当月に余った容量を翌月に繰り越して使えるので、容量が少ないプランでも速度制限になりにくいのがメリット。繋がりにくさが不安なLINEモバイルですが、地方で使ってみても、何も問題がありませんでした。快適です。
詳しくは「「LINEモバイル」レビュー|地方で使ってみたリアルな印象。格安SIMでも繋がりやすい!」の記事で解説しています。

車の維持費

車を所有していると、自動車税、車のローン、自動車保険などの維持費が掛かります。月々で変動しますが、ガソリン代、高速料金、駐車場代、車検、修理、カー用品なども支出に入ってきますよね。
とにかく維持費が必要な車ですが、趣味で保有している人以外は住む場所の都合上、仕方なくという人も多いのでは。特に地方。
「私の住む場所には車必須だから。」
本当にそうでしょうか?
意外と車がなくても生きていける場所も多いと思います。車を使わない交通手段を見ていないだけかもしれません。
たとえば、私の地元は18歳になったら当たり前のように自動車学校へ行って免許を取り、1家に1台ではなく、1人1台の車を持っているが一般的な田舎でした。
小学生のときまで村でしたし、中学校の周りには田んぼしかないです。マクドナルドや吉野家はないけど、コンビニは何とかありました。
過去には車を所有していましたが、とにかく維持費が掛かるし、引っ越しには不便だしでモヤモヤしてました。運転は好きだし楽しいんですけどね。
今は車が必要になったら、シェアカーと格安レンタカーを使い分けて乗っています。電車やバス、たまに徒歩が基本の移動手段です。意外と地方でもバスが発達していたり、シェアカーが借りれたりするものです。
ぜひ一度、車を手放すことも考えてみてください。その分掛かる別の交通費を引いても、大きな固定費削減となります。
便利な時代に隠れた支出「サブスク」は固定費削減のカギ

固定費の概念として、最近はサブスクの話を聞くようになりました。サブスク(=サブスクリプション)は、定額料金を支払って決められた期間と範囲でサービスを使えるシステムです。
結構曖昧な言葉なので、何をサブスクと含めるかは人によりますが、契約期間中は使いたい放題または決められた回数使えるというサービスが多いです。Web系サービスが特に盛り上がってますね。
たとえば、音楽を1曲ダウンロードすると200円程度掛かりますが、永久にデータは保有できます。サブスクはデータの保有ができない代わりに、1,000円程度で世界中のあらゆる音楽が聴きたい放題の権利を契約期間中は持っています。つまり、コスパが良いんですね。
このコスパの良さはメリットでもありますが、ついつい様々なサブスクを契約してしまって、気付いたら合算して相当な金額を毎月支払っていた、なんてことも。月額500~1,000円のサブスクが多いため、油断してしまうんですね。塵も積もれば山となる、です。
私は絶対に譲れないサブスク以外は、毎月末に来月も継続するか厳しめにチェックします。月額制だったら、1ヶ月試して合わないなら即解約します。いくら500円でも、数ヶ月積み重なると侮れないからです。同じジャンルのサブスクは1つまで、と制限を決めるのも良いでしょう。
このサブスク以外は使わない、決定版といえる継続する価値のあるサブスクをいくつかピックアップして、このあとご紹介します。
最後にサブスクの支払いは、1枚のクレジットカードに集約してポイントを獲得していく方法がおすすめです。私は楽天カードを使って楽天ポイントを貯めています。
具体的な楽天カードのメリットや楽天ポイントを買い物や投資に活用していく方法は「楽天カードのメリットとデメリットは?楽天ポイントを集約すれば0円で買い物や投資ができる」の記事で解説しています。

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家計簿:マネーフォワード
家計の見直しには家計簿サービス「マネーフォワード」の活用がおすすめ。毎月何にいくら使っているのかが一目瞭然です。銀行口座やクレジットカードと連携させれば、自動で項目を仕訳してくれます。
デジタルな家計簿の方がログが残るし、見直しがしやすいです。場所を問わず、チェックできるのも嬉しいですね。
アプリとWebブラウザ版、両方の画面の使いやすさが抜群で、家計の見直しが楽しくなるサービスです。数字だけではなく、グラフやデザインで見せてくれるので、ほかの家計簿サービスよりも、圧倒的にわかりやすい。
基本は無料で使えますが、有料のプレミアム会員プランに加入してます。資産の推移やデータ閲覧可能期間が無制限になり、自分のお金の流れを可視化できるためです。
月次に家計の評価をして改善のアドバイスをしてくれる、マンスリーレポート機能も他者の冷静な目線が入って良いと思います。
音楽:Spotify
定額制音楽ストリーミングサービスの決定版「Spotify」。Spotifyは1日何時間流しっぱなしにしているか わからないほど使ってます。4000万曲以上の豊富な曲数と、誰でも作れるプレイリストが強み。プレイリストのおかげで飽きません。
洋楽に強く、探していた曲がSpotifyにないことは、ほとんどないですね。もちろん、邦楽も同じく。ないならば、そもそもオンラインでの音楽配信を認めていないアーティストや曲の場合があります。
基本は無料です。しかし無料プランはシャッフル再生のみ、数曲ごとに広告あり、1時間にスキップ6回まで、音質制限など、自由に音楽を楽しむには少し面倒な制限があるため、プレミアムプランに入ってます。
仕事でもプライベートでも手放せないサービスです。
動画:Netflix
動画配信サービスはサブスクの定番ですよね。オリジナルドラマや映画も配信している「Netflix」がおすすめです。作品数も豊富で、最新の映画やドラマを楽しめます。
タイトルスキップや字幕切り替えなど、地味に便利な機能があって視聴中のストレスが少ないのも良いところ。海外ドラマやアニメって、大体最初に前回のあらすじやオープニングが始まりますが、それをスキップできます。
あとは字幕の切り替えを視聴中に自由に切り替えれます。ほかの動画配信サービスだと、日本語音声と英語音声日本語字幕は、別々の動画扱いになっている場合があるので、英語学習者に嬉しい機能です。
英語学習:DMM英会話
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固定費の削減で生きやすさはグッと上がる

固定費の削減は、少ないお金でも案外生きていけることに気付ける良さがあります。私たちがお金を使って得たいのは、物や体験ではなく「見栄」だったりします。でも、案外他人は自分のことを見てないですし、見栄を積み上げると苦しくなるのは自分です。
別にヨレヨレの服を着て、世間と離れた暮らしを推奨しているわけではありません。安い物を身に付けていると余計なことを言ってくる人もいるかもしれないし、派手な暮らしをしている人と比べて落ち込んでしまうかもしれない。
しかし、家計を見直すことは見栄を張らず、「私はお金を払ってまで、本当にそれがしたいのか?」を考え直すきっかけとなります。
自分の暮らしに合わせて無理のない範囲でお金を使っていくことで、稼がないといけないお金の総量を下げられます。そうすれば、無理してやっていた仕事をしなくて済み、精神的に穏やかな状態で暮らしていけると思うのです。
固定費の削減によって、あなたの生きやすさに繋がれば嬉しいです!
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