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「写真の基本構図」を意識すると更に楽しくなる!9つの構図を解説します

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写真の構図ってどうしたら良いのかわからない!
構図が大事と言われますが、実例がないとわかりにくいですよね。

写真を始めて10年ほど経ちましたが、初心者の時に基本構図を学んでおいたお陰で、撮影中の構図の引き出しが増えて、迷うことも少なくなってきました。

最初は基本構図を意識して写真を撮ると、安定感のある写真になって、自分の写真を好きになりやすいんですよね。つまり、どんどん楽しくなるループに入ります。

そこで今回の記事は、

  • 写真の基本構図ってなんだろう?
  • 構図って写真に大事なのだろうか…
  • とりあえず基本構図ぐらいは抑えておきたい!

上記のようなお悩みを持つあなたに向けて、構図を意識して写真を撮ってきたフォトグラファーの私が「写真の基本構図9選」を解説します!

写真の基本構図はあくまでも目安!知っておくと日常が被写体の宝庫になる

先にお伝えしますが、基本構図は写真における絶対的な正解とは言えないです。
そもそも写真に正解はありませんし、個人的には上手い下手もなく、撮りたい表現で写真を撮れば良いと思っています。

基本構図を知っておくメリットは、写真を撮るときの「道しるべ」となるところです。
写真を始めると何を撮っても自由であるため、実験と失敗を繰り返して、自分の好きな表現や写真に辿り着きます。

そのまま独自に突っ走れる方は学ばなくても良いかもしれませんが、ライトに楽しんだり、仕事として写真技術を学びたい方は、道しるべを知ることで実験や失敗を繰り返す時間を短縮できるのです。

また、基本構図を抑えることで、日常が被写体の宝庫になります。今まで見えていなかった物事に気付くようになります。写真欲も出てきて、写真がより好きになるんです。

初心者が抑えたい写真の基本構図9選を紹介

構図は無数にありますが、全てを覚えることは至難の技です。構図を考えすぎてしまうと、写真が楽しくなくなる可能性もあります。

今回は、知っておくと便利な基本的な構図を9つに厳選して解説します。

✔️写真の基本構図9選

  1. 3分割構図:王道の構図
  2. 日の丸構図:意外と難しい
  3. 対角構図:ダイナミックさを強調
  4. シンメトリー構図:水面と相性が良い
  5. 額縁構図:かっちりと静かな印象
  6. 放射構図:奥行きが生まれる
  7. 三角構図:安定感がある
  8. S字構図:柔らかさを与える
  9. パターン構図:規則性を見つける

①3分割構図:王道の構図

「3分割構図」は、写真を縦横に3分割した、そのライン上か交差した点に被写体を配置する構図です。
見ていて収まりの良い写真になります。メインの被写体と反対側の空間で、何かストーリーを想像させられるのです。

3分割構図で写真を撮っておけば、どんな写真でも安定して綺麗に見えるバランスの取れた構図です。
初心者の方は、まずは3分割構図を覚えておくことをおすすめします。

構図に迷ったときは、まず試してみましょう。
ポートレート(人物)から風景まで、何にでも使いやすい構図です。

本当に便利な構図になるため、無意識に3分割構図で撮ってしまって、見返すと同じような構図の写真だらけになってしまう場合もある点は注意。

✔️3分割構図のまとめ

配置場所:写真を3分割したラインと交点上
メリット:どんな写真でも安定して綺麗に見える

②日の丸構図:意外と難しい

「日の丸構図」は、日本国旗の日の丸のように、被写体を写真の中央に配置する構図です。
構図を意識していなかったときは、無意識に使ってしまっている構図かもしれませんね。

「素人っぽい」写真になりがちな日の丸構図は、「やってはいけない構図」と言われることもありますが、撮り方によっては被写体のインパクトを強調できる構図です。

被写体以外の背景をぼかして暗めにしておくと、さらに印象の強い構図にできます。
ポートレートや花などと相性が良いです。

✔️日の丸構図のまとめ

配置場所:写真の中央
メリット:被写体を強調できる

③対角構図:ダイナミックさを強調

「対角構図」は、写真の対角線上に沿うように、被写体を斜めに配置する構図です。
スピード感や奥行きを強調できるため、自然の風景や建物に使いやすい特徴を持ちます。

必ずしも、写真を斜めに2分割することはなく、被写体に合わせて柔軟に当てはめてみましょう。
通常の立ったままの姿勢でもいいですが、しゃがんでみたり、腕を伸ばして上から撮ってみたり、意外と日常でも見つかりやすい構図です。

写真における視野を広げるためにも、初心者のうちは優先しておくこともおすすめします。

✔️対角線構図のまとめ

配置場所:写真の対角線上
メリット:動感や奥行きを強調できる

④シンメトリー構図:水面と相性が良い

「シンメトリー構図」は、写真のセンターラインを境にして、被写体の上下左右が対称になるように配置する構図です。バランスが良く、被写体の美しさを強調できます。
例のように鏡面(水面)反射を使う方法と、同じ形体の被写体を上下左右に並べる方法があります。

街中では、建築物や公園の水面などで見つかりやすいでしょう。
水面の場合は、風がなく水が動いていない一瞬を狙うと綺麗にシンメトリーに撮影できます。

安心感のある構図である分、水面が揺れて反射が崩れたり、シンメトリーが斜めになっていたりすると、一気にバランスを失うため注意です。

✔️シンメトリー構図のまとめ

配置場所:写真のセンターラインで上下左右に対称になる位置
メリット:バランスが良く綺麗にまとまる

⑤額縁構図:かっちりと静かな印象

「額縁構図」は、額縁の中に風景をおさめたような、写真の中の四隅を囲った構図です。
フレーム、トンネル構図とも呼ばれます。

被写体中央の主役を引き立てて、視線を誘導する効果が高いです。
鑑賞者のイメージを膨らませて、カッチリしながら静かでクールな印象を与えます。

お寺の門や家の扉と窓などに良く見られる光景で、日本的な繊細な写真に仕上げやすい構図です。
囲われた先にピントがあっていないと、ぼんやりした印象で効果も薄くなる点は注意が必要。

✔️額縁構図のまとめ

配置場所:写真の中の四隅を囲う
メリット:主役を引き立てつつ、静かな印象を与える

⑥放射構図:奥行きが生まれる

「放射構図」は、写真内の1点から複数のラインが放射線状に伸びている構図です。
写真に広がるラインが視線を誘導して、奥行き感のある写真になります。

例のような都市風景や人工物のラインを意識して観察してみると、構図が見えてきます。
放射構図で撮影する場合は、画面内にラインを邪魔する余計なモノが入らないか、引き算をするつもりで考えることがコツです。

中央だけではなく、様々な場所に点を配置して動かしてみると面白みが生まれます。

✔️放射構図のまとめ

配置場所:写真内1点から放射状に伸びるライン上
メリット:広がりや奥行き感を与える

⑦三角構図:安定感がある

「三角構図」は、写真上に三角形または逆三角形の形がある構図です。
シンプルで写真に安定感を与える効果があります。

建築物を見上げてみる、街並みと空など、都市部で発見しやすい点も特徴です。
ポジションをずらしてリズム感を作ったり、影を使って三角に見せたり、工夫次第で応用もできます。

三角形の部分のみ気にするのではなく、周辺の空間を意識して撮影してみると、納得感の高い写真に仕上がりやすくなります。

✔️三角構図のまとめ

配置場所:写真上の三角形または逆三角形
メリット:安定感を与えてどっしりした印象になる

⑧S字構図:柔らかさを与える

「S字構図」は、写真の中にある「S字」のような曲線を利用する構図です。
写真にゆったりとした奥行きを示して、やわらかい印象になります。

電車の線路や川、街並みなど、日常のいたるところに曲線は潜んでいます。
完璧なS字に囚われずに、緩やかなカーブを意識して探すと見つかりやすいです。

ポジションが重要で、しゃがんだローアングルだと曲線の強さは弱まり、ハイアングルになるほど、強さは増します。
平面にならないように工夫していきましょう。

✔️S字構図のまとめ

配置場所:S字や曲線上
メリット:やわらかく、ゆるやかな印象を与える

⑨パターン構図:規則性を見つける

「パターン構図」は、被写体を点で捉えて規則性を見出す構図です。
意図しない造形の規則性の面白さやリズム感を表現できます。

全く同じモノが複数並んでいる場合もありますし、例のように一見同じようなモノの一部のカラーや形が同じというトリッキーな規則性を見出す場合もあります。

意識しないと見つかりにくい構図であるため、少し上級な手法です。
上手くハマると、新鮮さや面白さで鑑賞者の興味を引き付けます。

建築物など、意外と身近な何でもないモノが被写体に変化する楽しさがあります。

✔️パターン構図のまとめ

配置場所:規則性のある複数の被写体
メリット:被写体の面白さとリズム感の強調

基本構図を真似してまずは回数を重ねよう

さて、最後にまとめます。

まとめ

写真の基本構図は、

  1. 3分割構図:王道の構図
  2. 日の丸構図:意外と難しい
  3. 対角構図:ダイナミックさを強調
  4. シンメトリー構図:水面と相性が良い
  5. 額縁構図:かっちりと静かな印象
  6. 放射構図:奥行きが生まれる
  7. 三角構図:安定感がある
  8. S字構図:柔らかさを与える
  9. パターン構図:規則性を見つける

の9つです。

写真を始めたてのときは、まず基本構図を意識して練習してみると、綺麗な写真が撮れる確率が上がって、続けるモチベーションも保てます。

シャッター枚数を重ねていけば、段々と構図を意識しないでも自然に構図に迷うことなく撮影できるようになります。

基本構図は、正解ではなく写真の「道しるべ」です。
色々試して、改善を繰り返すことであなたの好きな写真が撮れることを願っています。

それでは、良い写真ライフを!
Hasta luego:)

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ヒロ
フォトグラファー / 文筆家|1993年生まれ|スペイン在住|読書、対話、書くこと、散歩、バイク、オードリーが好き|お問い合わせ仕事のご依頼