『移住したい場所があるなら、短期間のお試し移住という選択肢を知ってほしい。』
私が移住を目指す都市のバルセロナに1ヶ月間住んでみて感じたことです。
2018年7月からフリーランスとなり、2018年11月から1ヶ月間スペインのバルセロナへ”試住”してきました。
「試住」とは「移住したい場所に試しに短期間(1週間~1ヶ月間ぐらい)住んでみること」の略です。
勝手に作った言葉ですが、気に入っているので浸透してほしいです。笑
そして、アメリカの経済史「Forbes」が2018年に発表した記事によると、ノマドワーカーに人気の都市の世界第5位にバルセロナがランクインしていました。
実際に行ってみて、フリーランスやノマドワーカーの多さに驚きました。
さて、今回の記事は
- 試住した経緯
- 試住中に行なった活動
- 試住して得た経験と気付き
以上の3つのトピックを中心に、海外移住が気になっているあなたに対して、反省や振り返りも含めた率直な気持ちを書きますので、参考になれば幸いです!
>>バルセロナ長期移住の理由→「スペインのバルセロナが拠点で、水陸写真を通して各地の魅力を伝える活動をしたい!」
>>バルセロナ試住の意気込み→「スペインのバルセロナで1ヶ月間の試住をします!」
バルセロナに試住した経緯
スペインのバルセロナへの長期移住を計画するにあたって、自分の中でイメージを明確にしたかったことと、本当に長期移住を目指すのか自分自身と向き合いたかったことがあり、お試し移住を決行しました。
1年後に予定しているワーキングホリデーの前段階として、タイミング的に良かったのもあります。
ちょうど航空券もセールしていましたし。笑
長期移住の目標は「スペインのバルセロナが拠点で、水陸写真を通して各地の魅力を伝える活動をすること」です。
スペインにフォーカスしたきっかけは「スペインサッカー」にあります。
学生時代に初めて観た「FCバルセロナ」の試合を観てから虜になり、サポーターとなって毎週欠かさずテレビ観戦をしてきました。
そして「このスペクタクルなサッカーを観れるなら、スペインに活動の拠点を置きたい!」となって気持ちがどんどんヒートアップしていきました。
そのため会社を退職して目的実現のために独立し、一歩踏み出したのです。
1ヶ月間という期間の重要性
「あなたは1ヶ月間と聞いて長いと感じますか?短いと感じますか?」
私の答えは「始まる前は長いと感じるが、気を抜くとあっという間に過ぎる期間」です。
過去にも1ヶ月限定と期間を決めてチャレンジしたことがあり、丁度良い期間と知っていました。
たとえば、初海外で価値観が広がったシドニー留学、独立する後押しとなった田舎フリーランス養成講座など。
とにかくがむしゃらに集中して取り組める時期が、私にとっての「1ヶ月」という区切りだったんです。
1ヶ月の生活コストを知りたかったのもありますね。
旅行している気分は全くなく、現地で長期的に住むイメージで生活しようと決意していました。
バルセロナという都市をあえて出ずに「住む」。
実際には半日ほど、同じカタルーニャ州のジローナに行きましたが。
バルセロナで行なった活動
長くて恐縮ですが、試住前の宣言と実際に行なったことをまとめてみました。
達成したものは赤色をつけました。
【試住中前にやると決めたこと】
▼仕事関係
- 写真の作品づくり
- ギャラリーを訪ねて作品発表の場を作る
- フォトグラファーの日本語以外の撮影コミュニケーション経験を積む
- 海外での水中撮影と取材経験をする
- 1次情報からを取得してメディアへ寄稿
- 現地の最新情報や事情をブログで発信
▼話を聞く関係
- バルセロナ(カタルーニャ)・スペインの歴史背景を知る
- 現地の人から実際の話を聞く(サッカー・独立事情など)
- 日本人の現地フリーランスや起業家と話す
- 他国のノマドエンジニアたちに話を聞く
▼スペイン語
- 日常会話ができる
- スペイン語を話すことに慣れる
- 英語に逃げない
- サッカーの話を語る
これらにプラスして、とにかく長期移住したイメージをしながら生活をしました。
旅行を控えて自炊をして、毎週サッカーを観に行き、写真を撮って仕事して、たまに新しくできた友達とご飯を食べてという感じです。
仕事関係の目標はクリアした方かなと。
独立して半年ですが、リモートでも仕事は問題なくできました。
(時差を考慮してくださるクライアント様に感謝)
でも満足できません。
コミュニケーション部分は失敗ばかりです。
悔しい思いも沢山しましたし、一歩踏み出せない自分に不甲斐なさを感じています。
言語の問題もありますが、それ以前に勇気や行動が足りないなと。
そして、スペイン語に関しては、がっつり英語に逃げました。笑
英語もスペイン語も中途半端すぎて、どちらの言語を話そうか迷うという悪循環に。
後半は開き直って、挨拶以外は英語でコミュニケーションを図りました。
これらの活動をブログやSNSで書いていきますが、もし詳しく聞きたいことがありましたら、SNS等でお気軽にご連絡ください!
バルセロナで得た経験と気付き
先ほど書いた目標以外にも仕事の目標は立てており、以前からつけている日報を継続しながら、毎日悩みました。
そんなガチガチな1ヶ月間でしたが、バルセロナは毎日が夢のように楽しかった!
バルセロナで生活をしている感覚も、新しい出会いや知らない文化、魅力的な被写体も、自分についての悩みも全てひっくるめて、興味深い出来事でしたし良い経験でした。
日本から遠く感じたヨーロッパや中南米も近く感じました。
「やっぱり私はバルセロナを拠点にしたい」と再確認できました。
私の目標は「30代でバルセロナに生活の拠点を置いて、水陸写真を撮っていくこと」で間違いないようです。
バルセロナで仕事をすることへの考察
正直「バルセロナ」と「スペイン」が”直接”テーマになる自分の事業のアイデアは思うように見つけられていないのが現状です。
バルセロナの立地を活かして、日本向けに水陸写真で魅力をPRしていくことはするのですが。
ただ労働許可があれば、通っていたコワーキングでも仕事の斡旋はしてくれますし、現地企業に営業したり、繋がりからの依頼などで、何とか仕事にはできそうだと感じました。
それに伴って、痛感したのはスペイン語ではなく「英語力」。
バルセロナは国際都市です。
移民も多く、そもそも英語で話しかけられることがほとんどで、中心部で生活するならば英語だけで生きていけそうでした。
>>バルセロナの英語事情は「バルセロナは英語だけで生活できます【スペイン語が喋れなくてもOK】」で解説しています
現状の日常会話も自己紹介もままならない状態に、危機感を覚えました。(やっと笑)
語学に頼らないコミュニケーションは得意ですが、さすがに私のしている仕事の幅を広げるのに「英語力」はいると判断しました。
スペイン語学習と同時並行できるほど器用でないので、今後は英語学習に専念します。
毎日アプリで少しずつ学習しながら、目標を練り直しています。
意識や目標の変化と自身の気付き
試住して必然的に自分の時間が増えたので、軸や今後のビジョンを見直しができました。
自分の思考が変化したり、目的が明確にできるのも試住のメリットです。
私の中で大きく変化したことは、スペイン移住の目的が明確に言語化できたこと。
以前は「スペインのサッカーを観戦しながら移住がしたい!」と想いが先行していて、その後はどう活動していくか上手く言語にできていませんでした。
今回それを深掘りしてみると、「スペインのバルセロナを拠点にして、写真・ダイビング・文章を掛け合わせた事業をしていきたい」と気付きました。
そうなると今までの人生も不思議と点と点が繋がってくる感覚があり、納得できました。
さらに日本(世界)の悩める20代にそっと援助して、一歩踏み出す勇気を与えることもしたいと考え出しました。
そのためのロールモデルにもなろうと。
20代って何でもできると思われがちですが、経験やスキルをひたすら高める時期なんです。
自分を含めて30代になって後悔しないように、少しでも多くの20代に自分の経験をシェアしていきます!
まとめ:海外に試住するという選択肢を広めたい
1ヶ月という期間を旅行ではなく生活してみるという行為は、人によって
「そんな短い期間でその土地がわかるわけない」
「せっかく海外にいるのに、地味に暮らしてもったいないしつまらない」
と思われるかもしれません。
でも海外移住へのアプローチ方法に正解はありません。
私にとっては1ヶ月という期間をお試し期間にあてて、旅行とは違う暮らしを体験したつもりですし、全然つまらなくなかったです。
とにかくアイデアをやってみることが前に進む唯一の方法だと思うのです。
海外移住や表現活動をして生きていきたいと考える人は、まず留学や就職と考えるかもしれません。
そこで「試住」という選択肢もあるとお伝えしたいです。
なかなか時間も取れないかもしれませんが、「住んで相性を確かめる」のは結構良い判断基準になりますよ!
私の経験があなたの決断のちょっとしたご参考になれば幸いです。
それでは、良いスペインライフを!