ダイビングのカメラって、最初に何を選べばいいのかわからないですよね。
結論からお伝えすると、最初はミラーレスや一眼レフではなく、「防水デジカメ」や「アクションカム」がおすすめです。
今回はダイビングにおすすめの水中カメラを3種類に厳選して紹介します。僕はダイビング歴7年以上で、紹介するカメラのシリーズ全てを所有しているため、記事が参考になれば嬉しいです。
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シュノーケルにおけるカメラの選び方は「シュノーケルにおすすめの水中カメラ5選!選び方のコツも紹介」の記事で解説しています。
ダイビングの水中カメラは防水デジカメがおすすめ
まずは水中カメラの概要と選び方をざっくり解説していきます。
防水デジカメやアクションカムを推す理由
ダイビングのような高深度の環境では、基本的にカメラを防水プロテクター(ハウジング)という強化ケースに入れて使用します。
防水機能付きのデジカメであっても、耐深度は決められており、その深度を超えると水没して故障の原因となる可能性があります。なので、その足りない耐深度を防水プロテクターで補うわけです。
一般的な一眼レフやミラーレスを水中カメラとしたい場合、専用の防水プロテクターを使うことになります。それはそれはびっくりするぐらい高いんです…
その点、防水デジカメやアクションカムならば、防水プロテクターの価格は1~3万ほどに抑えられるため、最初の水中カメラとしておすすめなんです。
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ほかに価格を抑える楽しみ方として、フィルムで水中撮影をする方法もあります。たとえば、写ルンですの防水バージョンや類似商品。耐深度は低いので、ダイビング向きではありませんが、気軽に水中撮影が楽しめます。
詳細は「防水タイプ「水に強い写ルンです New Waterproof」レビュー|手軽にフィルムで水中撮影」の記事でご紹介しています。
選ぶ際は耐深度を確認する
水中カメラを選ぶ際に重要な項目は「耐深度」であり、目安としては防水プロテクター込みで18m以上です。
ダイビングでライセンス取得後に潜れる最大水深は18mなので、それ以下の耐深度だと不安があるからです。
たとえば、防水機能付きのデジカメでも耐深度が15mならば、防水プロテクターを揃えた方が故障の心配は減ります。
カメラレンタルで試してみる
気になる水中カメラがある場合は、カメラレンタルをする方法があります。
ダイビングショップによっては、TGシリーズやGoProなどの水中カメラを有料で貸し出してくれる場合があります。予約時に確認してみましょう。
しかし、貸し出してくれるカメラは古い機種である場合もあります。そこで、カメラレンタルサービスを利用してみるのもおすすめです。
たとえば、「ゲオあれこれレンタル」は水中カメラのレンタルにも対応しており、目当ての機種を探しやすいところがメリットです。
例として「4泊5日3,980円」から水中カメラが借りられるので、海外旅行や沖縄などの旅行にも対応できますね。
カメラレンタルについての詳細は「おすすめのカメラレンタル・サブスクサービスを徹底比較!」の記事で解説しています。
ダイビングにおすすめの水中カメラ3選
水中カメラに強いカメラを出しているOLYMPUS、海遊びに最適でお手軽な防水カメラを出すNikonなど、複数のメーカーから様々な種類の水中カメラが存在します。
今回はダイビングにおすすめの水中カメラを3機種に厳選して紹介します。
【ダイビングにおすすめの水中カメラ】
OLYMPUS TG-6
OLYMPUSは水中カメラが得意なメーカーで、TG-6(TGシリーズ)は多くのダイバーから信頼されている人気の水中カメラです。
TGシリーズはダイビング(水中撮影)に特化しています。最新版のTG-6では水中撮影モードが5つ、水中ホワイトバランスが3つ、RAW撮影、4K動画撮影など、本格的な水中撮影に向いている機能が盛りだくさんです。
名前の「Tough(タフ)」のとおり、耐深度15m、耐低温-10℃、耐衝撃、耐結露、防塵など、ダイビング以外のハードな環境でも耐えられる最強の水中カメラです。
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専用の防水プロテクターを付ければ、耐深度は45mまで向上。ファンダイビングでは全く問題ない深度ですね。
本格的な機能で人気の機種であり、最もおすすめしたい水中カメラです。
【TG-6の徹底解説】
①耐深度 | 15m(防水プロテクター込み:45m) |
---|---|
②開放F値 | F2.0 |
③使ってみた感想 | ダイビング特化の水中カメラ。水中モードが5つあるので、水中でも慌てずに被写体に適した撮影ができる。高機能すぎて他の水中カメラに物足りなさを感じるほど。 |
④メリット | ・水中モードにより、細かい設定が不要 ・顕微鏡モードでマクロ撮影も簡単綺麗 ・4K動画で水中世界を写せる ・ダイビング以外のアウトドアでも活躍 ・とにかく”タフ”な機能でアクティブに使える |
⑤デメリット | ・Mモードの細かい露出設定がやりにくい ・ピントが合いにくいときがある ・他の防水デジカメよりも高価格 |
⑥おすすめしたい人 | ・水中カメラを初めて選ぶ ・手軽に綺麗に水中写真を撮りたい ・細かい露出設定は気にしない ・いずれは本格的に水中写真をやりたい |
作例(TG-4)
作例は参考としてTG-4です。ワイドからマクロまでクッキリとした写りにできるのが、TGシリーズの特徴です。
OLYMPUSのカメラは「オリンパスブルー」と呼ばれるぐらい、鮮やかな青色が出やすくなっています。
気になる場合でも、RAW撮影と水中ホワイトバランスの機能があるので、レタッチで調整できて安心です。
GoPro HERO11 Black
GoProはダイビングはもちろん、様々なアウトドアやアクティビティにも対応可能で、大人気のアクションカムです。
強みは進化を続けている、手ブレ補正です。HERO11は軽量ながら、HyperSmooth5.0機能により、ジンバルを使っているような滑らかな映像が撮影できます。
水中では暗さや潮の流れにより、手ブレが発生しやすくなります。この強力な手ブレ補正があれば、高画質の写真や4Kで綺麗な動画が撮れます。
本体の耐深度は10mなので、公式が発売している耐深度60mの防水プロテクター(ダイブハウジング)と併用しましょう。
公式の防水プロテクターは公式サイトのみ購入が可能です。サードパーティ製など以下のような防水プロテクターもあります。
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ちなみに、GoProは色々なレンタルサービスで借りられます。おすすめのレンタルサービスについては、「GoProレンタルサービスのおすすめ3選を解説」で紹介しています。
【HERO11 Blackの徹底解説】
①耐深度 | 10m(防水プロテクター込み:60m) |
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②開放F値 | – |
③メリット | ・最強手ブレ補正「HyperSmooth5.0」 ・小型で体に身に着けることも可能 ・タイムラプス機能が使える |
④デメリット | ・水中専用のモードはない ・小型なので紛失に注意 |
⑤おすすめできる人 | ・水中動画を中心に撮りたい ・他のアクティビティでもカメラを使いたい |
作例
フリーダイビングを撮影した動画。もはやドキュメンタリー映画ってぐらい、安定して滑らかな映像ですよね。
RICOH THETA V
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RICOHの360°全天球カメラ「THETAシリーズ」の上位機種であるTHETA V。水中の景色を360°の写真や映像に収められる特殊なカメラです。
本体に防水機能はないため、防水プロテクターは必須です。公式の防水プロテクターは耐深度30mですが、在庫がない場合もあるため、2番目の商品のようなサードパーティ製も検討してみてください。
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THETA Vは特殊な360°カメラでありながら、コスパが良いところが魅力です。実は既に生産は終了していますが、まだ在庫は残っています。
最新機種にはTHETA Xがありますが、本体と防水プロテクターを合わせると、コスパの良い価格帯とは言えず、現状ではTHETA Vを推しています。
THETA Xは強化された手ブレ補正と高画質化した動画機能、さらにSDカードとタッチパネルへの対応により、格段に使いやすくなっています。ご予算に合わせて選ぶことをおすすめします。
【THETA Vの徹底解説】
①耐深度 | 0m(防水プロテクター込み:30m) |
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②開放F値 | F2.0のみ |
③使ってみた感想 | 新しい技術に触れる感覚が楽しい。海の広さや光の綺麗さなど、通常の写真や動画では伝わりにくい部分を伝えられる。慣れるまで大変だが段々と狙った映像が撮れると、通常のカメラよりも嬉しさ倍増。 |
④メリット | ・水中360°写真と動画という新しい分野が撮れる ・4Kやタイムタプス撮影が可能 ・水中で集合写真が撮りやすい |
⑤デメリット | ・360°なのでデータが非常に重い ・撮影したものを現場で確認できない ・データは本体保存で容量が少ない(約19GB) ・アプリの使い勝手が悪すぎる |
⑥おすすめできる人 | ・新しいものが好き ・せっかくなら変わった撮影がしたい ・SNSでシェアしたい |
THEA Vについては「「RICOH THETA V」徹底レビュー!水中でも使える360度カメラの魅力」の記事で詳しく解説しています。
作例
スペインの海で撮影。360°動画であるため、動画内をドラックしてみると、視点を自由に動かすことができます。
魚の目線や泳ぐ方向、撮影者(今回は映らない角度にしている)まで、その時の水中の環境を丸ほど写せるので、臨場感がある映像になります。撮っていて楽しいです。
ダイビングで気軽で撮影できる水中カメラは3種類
水中カメラの種類は幅広いですが、最初に選ぶ機種として扱いやすいものをまとめてみました。
機能やデザイン、価格のほかにも、耐深度と防水プロテクターの有無を必ず確認しておきましょう。水中という特殊な環境で撮る写真は、とても楽しいので、より良い水中カメラが見つかることを願っています。
今回紹介した機材
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