ダイビングで使う水中カメラを探しているけど、何を選んだら良いかわからない…
水中カメラって、初心者にはとっつきにくいですよね。ゴツくてアームのついた高級そうな水中仕様の一眼レフを持つベテランダイバーを海で見かけることは少なくないと思います。どうしても「難しそう」「水中カメラって全部高いのかな」と不安になるのは仕方ありません。
まず最初のデビューにおすすめする水中カメラは防水デジカメです。一眼レフだけが水中カメラではありません。高性能でありながら、一眼レフよりも安価であり、気軽に水中写真を始めやすいのが防水デジカメのメリットです。
インストラクターや水中写真家でも防水デジカメを使って、水中写真を撮ることだってあります。防水プロテクターを付ければ、深い深度にも耐えられるのです。
ダイビングで水中カメラを持っていると、楽しさはさらに広がります。青い海、珍しい魚、広大な地形など、水中カメラがあれば、水中の思い出を写真や動画で残せます。友人やSNSにシェアするのも良いですね。だからこそ、自分に合った水中カメラを選びましょう。
私が水中カメラを手に入れたのは、ダイビングを始めてから半年ほどです。今ではダイビング関係の仕事と少しずつ関われるようになりました。私は水中では一眼レフではなく、防水デジカメのOLYMPUSのTGシリーズを使い続けています。
今回はダイビングにおすすめの水中カメラを3種類に厳選してご紹介します。気軽に試せるカメラを使って、ダイビングをさらに楽しみましょう。
ダイビングではなく、シュノーケルで水中カメラを使いたい場合は「シュノーケルにおすすめの水中カメラ5選!選び方のコツも紹介」の記事に詳細をまとめています。

タップできる目次
ダイビングに適した水中カメラの選び方

まずはダイビングに適した水中カメラを選ぶためにも、判断基準となる項目について解説します。重要なポイントだけさらっとお伝えしますが、先におすすめの水中カメラを知りたい方は次の見出しまで飛ばしてください。
防水プロテクター込みの耐深度
水中カメラを使うときにチェックが必要な項目は、耐深度(防水性)です。具体的なメートル数まで確認しましょう。
防水カメラ単体だと、ダイビングをする深度に耐えられない場合があります。例えば、ライセンス取得後は最大水深18mまでですが、耐深度15mの防水カメラの場合は不安ですよね。
防水カメラがダイビングに耐えられない耐深度の場合は、防水プロテクター(防水ハウジング)を同時に揃えておきましょう。防水プロテクターとはデジカメの耐深強度を増やす保護ケースです。つまり防水プロテクター込みの耐深度を見ておきましょう。
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一眼レフの場合は、基本的にはカメラ本体に防水性能がないので、各カメラに合わせた防水プロテクターを装着してダイビング仕様にするわけです。
一見、防水カメラと防水プロテクターを揃えると高価に感じるかもしれません。場合によっては一眼レフよりも高くなりそうだと。しかし、結局一眼レフにも防水プロテクターが必要になるので(しかも驚くほど高い)、ファンダイビングの深度ならば防水カメラ+防水プロテクターの方が、コスパ良く水中写真を楽しめるのです。
開放F値(明るさ)
ダイビングをする水中は地上と異なり、光の届きにくい世界です。写真を明るくするためには様々な設定や機材の組み合わせ方が絡みます。ダイビングのように常時暗い場面ならば、開放F値の低いカメラやレンズを選ぶのがおすすめ。
F値とはFに続く数字が小さいほど、明るくボケやすくなります。カメラ側の操作でそのカメラで設定された数字内を自由に変更できます。開放F値とは、そのカメラやレンズの中で最もF値が低い値のこと。
開放F2.0なら非常に明るく、開放F4.0ならば暗いといった感じです。開放F値がなるべく低い水中カメラを選びましょう。
ダイビングにおすすめの水中カメラ3選

水中カメラに強い一眼レフを出しているOLYMPUS、海遊びに最適でお手軽な防水カメラを出すNikonなど、複数のメーカーから様々な種類の水中カメラが存在します。
今回はダイビングにおすすめの水中カメラを防水カメラ中心に3機種に厳選して、作例と共にご紹介します。
【ダイビングにおすすめの水中カメラ】
- TG-6(OLYMPUS)
- THETA V(RICOH)
- HERO9 Black(GoPro)
水中カメラを始める場合、最初はレンタルでお試しをしてみるのもおすすめです。ダイビングショップによってはレンタルもできますが、最新機種を借りられることは少ないので、Rentioを使うとスムーズに試せます。
詳しくは「防水カメラレンタルなら「Rentio(レンティオ)」!ダイビングに対応できる充実のラインナップが魅力」の記事でご紹介しています。

TG-6(OLYMPUS)
OLYMPUSは水中カメラが得意なメーカーであり、TG-6(TGシリーズ)はダイビング向きの防水カメラの中では特に人気な機種です。
国内のダイビングスポットのカメラ置き場を見ると、半数以上TGシリーズだったことも少なくないぐらい、王道な水中カメラであり、人気に負けないほどの性能を持ちます。
TGシリーズは常にダイバーが使いやすいような進化を続けています。最新版のTG-6では水中撮影モードが5つ、水中ホワイトバランスが3つ、RAW撮影、4K動画撮影など、本格的な水中撮影に使用できるほどの機能が盛りだくさんです。
名前の「Tough(タフ)」のとおり、耐深度15m、耐低温-10℃、耐衝撃、耐結露、防塵など、ハードな環境でも耐えられる最強の水中カメラ。
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専用の防水プロテクターを付ければ、耐深度は45mまで向上します。ファンダイビングでは全く問題ない深度ですよね。
高機能で人気の機種であることから、おすすめの水中カメラといったら真っ先に名前が挙がる水中カメラです。私はTG-4を使い続けていますが、「いつ買い換えよう」と悩んでしまうぐらい、現役でタフに活躍してくれています。
【TG-6の徹底解説】
①耐深度 | 15m(防水プロテクター込み:45m) |
---|---|
②開放F値 | F2.0 |
③使ってみた感想 | ダイビング特化の水中カメラ。水中モードが5つあるので、水中でも慌てずに被写体に適した撮影ができる。高機能すぎて他の水中カメラに物足りなさを感じる。 |
④メリット | ・水中モードにより、細かい設定が不要 ・顕微鏡モードでマクロ撮影も簡単綺麗 ・4K動画で水中世界を写せる ・ダイビング以外のアウトドアでも活躍 ・とにかく”タフ”な機能でアクティブに使える |
⑤デメリット | ・Mモードの細かい露出設定がやりにくい ・ピントが合いにくいときがある ・他の防水デジカメよりも高価格 |
⑥おすすめしたい人 | ・水中カメラを初めて選ぶ ・手軽に綺麗に水中写真を撮りたい ・細かい露出設定は気にしない ・いずれは本格的に水中写真をやりたい |
前機種のTG-5については「オリンパスのTG-5を徹底レビュー!プロも使うイチ押し水中カメラ」の記事に詳細があります。参考として、もしくは値段の下がった型落ちを狙うのも充分アリだと思います。TG-5も高機能なので。

作例(TG-4)



作例は参考としてTG-4です。ワイドからマクロまでくっきりとした写りにできるのが、TGシリーズの特徴です。OLYMPUSのカメラは「オリンパスブルー」と呼ばれるぐらい、強く青色が出ます。好みの色の場合はそのままでOK。苦手な方も、RAW撮影と水中ホワイトバランスのおかげで、現場でも後からでも色味は変更できるので、ご安心ください。
THETA V(RICOH)
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RICOHから360°全天球カメラ「THETAシリーズ」の上位機種がTHETA Vです。360°水中の景色を写真や動画に収められる特徴的なカメラ。
THETA V単体では防水機能はありません。しかし、公式から防水プロテクター(水中ハウジングケース)が出ていて、装着すれば耐深度30mとなり、水中で使うことができるのです。
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最上位機種はTHETA Z1ですが、残念ながら防水プロテクター未対応。ということで、THETAシリーズの中ではTHETA Vが防水プロテクター対応の最上位機種となります。30mまで耐えられます。
水中では防水プロテクターに自撮り棒を付けて撮影するスタイルがおすすめ。私は自撮りはしませんが、手でそのまま持って撮影すると自分の手が写り込むので、このスタイルでやってます。
水中360°写真や動画はまだまだ新しい分野であるので、SNSで公開すると反応していただけることが多いです。新しいものが好き、好奇心が強い人におすすめ。
もちろん、陸上で360°写真や動画も撮影可能なので、様々な楽しみ方ができるカメラです。サーフィンや登山で使ったら面白そうですね。
【THETA Vの徹底解説】
①耐深度 | 0m(防水プロテクター込み:30m) |
---|---|
②開放F値 | F2.0のみ |
③使ってみた感想 | 新しい技術に触れる感覚が楽しい。海の広さや光の綺麗さなど、通常の写真や動画では伝わりにくい部分を伝えられる。慣れるまで大変だが段々と狙った映像が撮れると、通常のカメラよりも嬉しさ倍増。 |
④メリット | ・水中360°写真と動画という新しい分野が撮れる ・4Kやタイムタプス撮影が可能 ・水中で集合写真が撮りやすい |
⑤デメリット | ・360°なのでデータが非常に重い ・撮影したものを現場で確認できない ・データは本体保存で容量が少ない(約19GB) ・アプリの使い勝手が悪すぎる |
⑥おすすめできる人 | ・新しいものが好き ・せっかくなら変わった撮影がしたい ・SNSでシェアしたい |
THEA Vについては「「RICOH THETA V」徹底レビュー!水中でも使える360度カメラの魅力」の記事で詳しくレビューしています。

作例
動画内をドラッグしながら動かすと、自由に動かせます。
魚の目線や泳ぐ方向、水中の状態を360°保存できるので、臨場感が生まれます。ダイビングをやったことがない人に感動を伝えやすいです。
HERO9 Black(GoPro)
王道のアクションカメラ「GoProシリーズ」の最新機種がHERO9 Blackです。アウトドアといえばGoProというイメージは強いですよね。水中写真撮っていると話すと「GoProで撮ってる?」と高確率で言われます。
GoProの強みは小型の本体でありながら、進化を続ける手ブレ補正にあります。HyperSmooth3.0機能により、ジンバルを使用しているかのよう、とんでもなく高性能の手ぶれ補正が掛かるようになったのです。
水中でカメラの性能だよりで動画を撮ると、手ブレが激しく観ていられない動画に仕上がることがあります。しかし、HERO9 Blackの手ぶれ補正ならば、本体だけでもスムーズに観られる動画が撮れます。もちろん、写真の安定性も増します。
同じく高機能でアウトドア全般向きのTG-6と比べると、動画を中心に撮りたい人にはHERO9 Blackをおすすめします。TG-6でも綺麗に撮れますが、カメラ本体の手ブレ機能は圧倒的にHERO9 Blackが優れているからです。さらにHERO9 Blackは5K対応で超高画質の動画に対応しています。
HERO9 Black単体の耐深度は10mなので、ダイビングには不安ですね。専用の公式防水プロテクター(ダイブハウジング)の耐深度は60m。カメラ本体も保護してくれます。
公式の防水プロテクターは公式サイトで購入できます。(Amazon取り扱いはないかも)
公式以外のメーカーでしたら、安価で60m対応のモノもAmazonにありますね。
【HERO9 Blackの徹底解説】
①耐深度 | 10m(防水プロテクター込み:60m) |
---|---|
②開放F値 | – |
③メリット | ・最強手ブレ補正「HyperSmooth3.0」 ・小型で身に着けることも可能 ・タイムラプス機能が使える |
④デメリット | ・水中専用のモードはない ・小型なので紛失に注意 |
⑤おすすめできる人 | ・水中動画を中心に撮りたい ・激しいアウトドアでもカメラを使いたい |
作例
手ぶれ補正の凄まじさを感じると思います。ダイビング問わず、あらゆるアウトドアに使えるカメラです。GoProならでは滑らかで手ブレのない映像は観ているだけで楽しくなりますね。
ダイビングで気軽で撮影できる水中カメラは3種類

ダイビングで使う水中カメラには様々な選択肢がありますが、まずはご紹介した3種類を比較してみることをお勧めします。
どれもそれぞれメリットとデメリットがあるので、あなたがこれから撮っていきたい、使っていきたい水中カメラはきっと見つかります。
耐深度(防水プロテクター)と開放F値の確認は忘れずに、適した水中カメラを見つけていきましょう。
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