『聞こえるのは自分の呼吸音だけ。』
スキューバ・ダイビングをしていると自然と呼吸が深くなって、段々と落ち着いていきます。
無重力状態で深呼吸しながら青い世界を潜っていると、日々の疲れや嫌なことから解放された気持ちになります。
そんなダイビングの最大の魅力は「開放感を味わえること」だと思ってます。
自分が初めてダイビングライセンスを取得したときを思い出すと、最初に何をすべきわからず、情報収拾に苦労していました。
新しく趣味を始めるときは、費用も時間もかかりますので、絶対に失敗したくないですよね。
ですので、今回の記事は、
- 何から始めたら良いかわからない
- ライセンスや許可が必要いるの?
- どんな場所でライセンスが取得できるのかな
- 実際にお金がいくらぐらいかかるのか不安
- 泳げないからダイビングはできなさそう
こんなお悩みを持つ皆さんにむけて、様々なタイプの人と一緒にダイビングを楽しんできたダイバーが、ダイビングライセンスの取得方法をお伝えしていきます。
ダイビングライセンスについてが、5分ぐらいでサクッとわかりますので、ぜひご一読いただけたら嬉しいです。
ダイビングをするにはライセンス取得が必須!
ダイビングをするにはライセンス、通称Cカードと呼ばれる認定証が必ずいります!
法律や規則ではライセンスについて定められていませんが、ライセンスを持たずにダイビングをすることは基本的にできません。
なぜなら、非所持者に対してダイビングショップやセンターがタンク(空気)を貸さないから。
ベテランダイバーになってもさすがに買わないもの、それはタンクとエアーステーション(空気を入れるシステム)です。
機材は全て自前でガイドをつけずに仲間で潜るスタイルの方でも、ショップでタンクだけを借りることがほとんど。
さずがに、タンクや器材を全て揃えてまで、ライセンスを取得しない人はいないですよね。
ライセンスを取得してしまうのが一番です。
>>ダイビングショップに取材してダイビングの魅力を話してもらいました!
ライセンス(Cカード)とは
Cカードは下記の条件でダイビングを行うことを認定するライセンスです。
・昼間の、比較的穏やかな水域で、バディと共にダイビングする
・水深18mまでの範囲で、なおかつ減圧停止をする必要のない範囲
・頭上に障害物が無く直接水面まで出られる環境引用 : Cカード協議会
これをダイビングショップに提示すれば、潜ることができるようになります。
ただし、ライセンスが取り立てだと、潜れるポイントが制限される場合があります。
ダイビングの不安要素とその解決策
よく聞くダイビングを始める前の不安要素には、
- 泳げないからできなさそう
- 海にはサメがいるから襲われそう
の2つがありますよね。順番に見ていきましょう!
①泳げないからできなさそう
泳げなくても心配いりません。
なぜなら、ダイビングでは水中で空気が吸えるため溺れようがないからです。
フィンキックは慣れれば上達しますし、泳げる人でも最初は上手く蹴れないもの。
ダイビングに興味があれば大丈夫です!
②海にはサメがいるから襲われそう
サメは全世界に500種類以上いますが、人間を積極的に襲うのはそのなかの5種類ほどと言われています。
それらのサメに出会ってさらに襲われる確率はかなり低いと言えます。
しかも、サメは基本的に人間を見ると逃げていきます。
また、千葉県館山市にはサメが餌付けされていて、サメだらけのポイントもあります!
ダイビングを始めると、むしろサメに会いたくなるはず!
>>泳げなくても良いしサメにも襲われない?ダイビングの不安要素を解説
ライセンスには団体とランクがある
ライセンスには団体とそれぞれの団体ごとにライセンスのランクがあります。
それぞれを簡単に説明していきます。
ライセンスの団体とは
実は、ライセンスを発行する団体は世界中に複数あります。
皆さんは、そのなかの一つを選んでライセンスを取得できます。
【有名なダイビングライセンス団体】
- PADI
- SSI
- NAUI
- CMAS
- BSAC
いっぱいあるので悩んでしまいますが、「PADI」を選ぶことをおすすめします!
なぜなら、世界のダイバー人口の約60%がPADIに所属しており、日本のみならず世界中で最もメジャーな団体で安心できるから。
わたしもPADIに所属しているダイバーです。
とくに団体にこだわりがないなら、PADIにしておきましょう。
しかし、上記の団体なら基本的な知名度は高く、どの場所に行ってライセンスを見せても断られることはないでしょう。
ライセンスを取得したいショップがPADI以外の上記の団体だった場合、そこを選んでも大丈夫です。
つまりは、
- 団体にこだわりが特にない場合は、PADI
- 団体にこだわりがある / 通うショップがPADI以外の団体所属 の場合は、それ以外
ということですね。
ライセンスのランクとは
団体によって、名称や条件は少し違ってくるのですが、基本的には共通する部分も多いです。
今回は、わたしも所属しているPADIを例にして説明します。
上から下へ順番にランクアップするイメージです。
【PADIのダイビングライセンスランク-アマチュア-】
オープン・ウォーター・ダイバー(OW) | ライセンスを取得すると、基本的にこのランクになります。 水深:18mまで |
---|---|
スクーバ・ダイバー | インストラクターの引率が必要なOWの前段階のようなランク。 OWにステップアップも可能 水深:12mまで |
アドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー(AOW) | スキルや講座を受けて条件解除など行える「スペシャリティー」のいくつかの受講とダイビング経験を積むと、OWからランクアップできます。 水深:30mまで |
レスキュー・ダイバー(RED) | 水中のトラブルの解決と対策、救命方法を身につけるとランクアップできます。 |
マスター・スクーバ・ダイバー(MSD) | アマチュアの最高峰です。 専門のコースはなく、経験の表彰としてのランクです。 |
通常どおりにライセンスを取得すると、オープン・ウォーター・ダイバー(OW)になります。
ランクアップすると限界水深が深くなったり、特殊な場所で潜れるようになったり、できることとが増えてくるので楽しいです。
プロのコースは今回は説明を除きます。
詳しく知りたい方は、PADIの公式ページに記載されています。
ショップにもランクがある
ダイビングショップにもランクが存在します。
良いランクのショップは団体からの条件を満たし認められているので、ダイバー目線でも優良なところが多いです。
今回もPADIを例にして説明していきます。
一番上のものがランクが高くなります。
【PADIのダイビングショップのランク】
- 5スター・ダイブセンター
- 5スター・ダイブリゾート
- 5スター・インストラクター・ディベロップメント・センター
- 5スター・インストラクター・ディベロップメント・ダイブリゾート
- 5スター・キャリア・ディベロップメント・センター
- ダイブセンター
- ダイブリゾート
- ダイブボート
5スターの名前がつくと、発行されるカードもゴールドカードになります。
(通常は青色ですが、色と満足感以外の違いはありません。)
ランクが低い方といって悪いショップではありませんが、基準のひとつになります。
ダイビングライセンス取得の手順
ダイビングライセンスは、ダイビングショップに行けば取得できますが、自分に合ったショップを選ばないと、その後のレジャーダイビングを楽しめなくなるかもしれません。
実際に、ライセンスを取得してそれっきりな人もいます。
そういう方に話を聞くと、
- ショップの雰囲気が合わなかった
- スタッフの態度が高圧的で怖い
- 取って満足した
などショップ以外の原因も含めて様々でした。
実際にショップに行ってみて、雰囲気を見ておくとこのような事態を防げます。
もちろん、海外や日本のリゾート地で安く免許を取得するのもアリです。
【ダイビングライセンス取得の基本的な手順】
- ライセンスを取得するショップを決める
- 申し込みをしてお店に行く
- 座学で知識を取得(Webで事前に受講するパターンもあり)
- プールで実習
- 海洋実習×2本
- ライセンス発行
※団体やショップによって日数や値段が違います。
最短で1日で取得できるところもあります。
ショップによるのですが、平均は3日ぐらいです。
ショップ決めには、申し込み前に実際に行ってみてショップの雰囲気を見ておくとよいでしょう。
わたしは、取得前に何件か周ってみて一番合っていそうなショップを選びました。
ダイビングライセンス取得にはお金がいくらかかるのか
必要な費用は、ダイビングショップの形態によって二つあります。
- 都市にあるショップ
- リゾート地にあるショップ
この二つに分けてみていきます。
【ダイビングライセンスの必要費用】
都市 | 値段:6~8万円前後 メリット:コミュニティに所属しやすい デメリット:値段が高いショップが多い |
---|---|
リゾート地 | 値段:2~3万円前後 メリット:値段が安い、綺麗な海で講習できる デメリット:コミュニティに所属しづらい、交通費がかかる |
趣味を始めるには初期投資(お金)がかかります。
リゾート地でライセンス取得をすれば、都市型と比べても費用を抑えることができますよ。
高いお金をかけてライセンスを取得したのに、どうしても向いていなかったのは怖いですよね。
まずは、沖縄などの国内リゾート地に出掛けるついで、ライセンスを取得しておくと良いでしょう。
ダイビングライセンス取得におすすめのスポット
やはり、リゾートの方が綺麗な海で費用を安く抑えてダイビングを始められるのでおすすめです。
最初のダイビングで良い思い出を作った方が後々も楽しめますよ。
それでは、実際に私が行って感じたダイビングライセンス取得におすすめのポイントをご紹介します。
セブ島(フィリピン)
わたしが留学していたフィリピンのセブ島は、世界でも有数のリゾート地です。
イワシ玉と呼ばれる何億匹のイワシの群れや野生のジンベエザメ、マグロが集団で泳いでいるポイントなど、見所がたくさん。
フィリピンなら英語が通じるので、コミュニケーションに困ることも少ないので安心です。
ネイティブではないので、拙い英語でも理解しようとしてくれる傾向があります。
グレートバリアリーフ(オーストラリア)
世界最大のサンゴの聖地、ケアンズにあるグレート・バリア・リーフでは船に乗って外洋へ行く、ダイビングクルーズが主流です。
水中でも陸上でも楽しめるので、初めてのダイビングの思い出としては最適です。
日本人スタッフがいるプランもあるので、海外に不安がある方にも安心できる場所になります。
阿嘉島(沖縄)
世界の中でも最も綺麗と言われる海が日本にあります。
それが阿嘉島がある「慶良間諸島」です。ケラマブルーと呼ばれる青い海が魅力。
LCCを使えば、東京から往復で1万円を切る場合もある沖縄ならコストをかけずに、最高の環境でライセンスを取得できます。
わたしも毎年行っていますが、一度行ったら何度も通いたくなるポイントです。
>>阿嘉島のダイビングは星空と絶景も楽しめるリゾート地だった
ダイビングライセンスを取得して、ブルーの世界へ一歩踏み出そう!
水中世界は全てが青色ということもあり、不思議と落ち着く感覚があります。
今はPCを使う仕事も増えたり、頭脳活動がメインになってきている時代です。
そんなときに、違う場所に行ったり、景色を見たり、自然の匂いを感じたり、五感を働かせて体験をするコンテンツは重要になってきます。
日々の疲れや人間関係などを忘れて楽しめるコンテンツの一つがダイビングなんです。
ぜひ、一度体験してみてください。
おすすめの記事
ダイビングにおすすめの水中カメラ3選!初心者向けの機材とは?
現役ダイバーがおすすめするダイビング漫画3選!海を身近に感じられる作品たち
SUZUKI GSX250Rにおすすめのカスタムを実例付きで総まとめ