スペイン移住を検討しているならば、まずは短期移住をおすすめします。
スペインはシェンゲン領域国なので、最大90日間は基本的に、日本人なら誰でもビザなしで滞在できるんですよね。
今回はスペインに移住するための準備や現地情報をまとめて解説します。以前、バルセロナとバレンシアで短期移住をしてきたので、役に立てれば嬉しいです。
スペインに長期・短期移住できるビザ
まず、ビザについては押さえておかなくてはなりません。
実はスペインを含めて、ビザの申請なしに最長3ヶ月(90日)滞在できる国が以外とあるんです。
例えば、一部のEU諸国、台湾、韓国、マレーシア、モロッコ、ウルグアイ、ニュージランドなどなど。
30日(1ヶ月)だったら、さらに増えます。
なので海外移住を目指している方は、仕事を辞めたタイミングなどで1度希望の国やそこに近い国に1ヶ月以上短期移住してみることをおすすめします。
私が1ヶ月という期間をおすすめするのは、旅行とは違った日常生活を感じやすいからです。
初めて訪れた時のワクワク感もその場所で生活をしていくならば、いつか薄れていきます。
それでもその国に住んでみたいか知るボーダーラインが1ヶ月だと思っています。
スペインでは魅力的な都市がたくさんあるので、1ヶ月ごとに拠点を変えると面白いですよ!
参考:独立して半年のフリーランスがノマド人気世界5位の「スペインのバルセロナ」に1ヶ月間試住した結果
スペイン含めたヨーロッパではビザ申請なしで最長90日住めます
そして今回ピックアップするスペインは、EU加盟国でありシェンゲンビザ協定を結んでいます。
シェンゲンビザ協定内の国では、入国審査を省いて90日までの滞在が認められているのです。
つまりスペインではビザの特別な申請なく90日間住めるのです。
でもそもそも「シェンゲンビザって何?」って感じですよね。
私も住むまでよくわかっていませんでした…
シェンゲン協定は、加盟国同士の国境管理(入国審査)を廃止して、領域内で共通のビザ発行基準を定めた制度のことです。
そのビザが通称”シェンゲンビザ”で、特別な申請なく最大90日間滞在できるというわけです。
※正確にはあらゆる180日の期間内で最大90日間で、出国日からパスポートの残存期間が3ヶ月以上あることが条件。
【シェンゲンビザ加盟国】
アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタイン
EU加盟国の有名どころだと、イギリス、アイルランド、クロアチアなどは非加盟国です。
ということで、上記の国ならば3ヶ月間自由に移動しつつ住めるわけですね。
スペインだったらバルセロナがおすすめですよ。
こちら「バルセロナのおすすめ高級ホテル5選【短期移住者が教える】」でバルセロナの高級ホテルをまとめています。
スペインに移住するなら英語力が重要になる
スペインって意外と英語が通じるんです!
レストランのメニューや街中の看板、切符を買う機械にも英語表記されている場所が多いです。
私もバルセロナに行く前はスペイン語に自信がなかったし、最悪ボディランゲージが頑張ろうと思ったのですが、割と英語が話せる人が多かったので驚きでした。
参考:バルセロナは英語だけで生活できます【スペイン語が喋れなくてもOK】
もちろん、公用語ではないので全く通じない人も少なからずいます。
スペインで英語が通じる背景は移民が多く、観光大国で常に外国人が訪れる環境だからというのもあります。
純粋なカタルーニャ出身者は、カタルーニャ語で学校の教育を受けてスペイン語も外国語扱いなので、その人たち相手に通じるかは難しいところです。
しかし日常会話程度の英語力を身に付けておけば、スペイン語が喋れなくても困ることはなさそうです。
スペイン移住におすすめする持ち物はシンプル
スペイン移住の準備として、英語力と同じぐらい重要な持ち物はクレジットカードです。
なぜなら、スペインではクレジットカードの普及率が高く、大体のお店で使えてしまうからです。
【スペインでクレジットカードを使うメリット】
- ユーロをATMでキャッシングできる(両替要らず)
- スリが多いので盗まれても保証で金額が返ってくる
- お金の計算が楽
おすすめのクレジットカードは、「楽天カード」です。条件付きの海外保険ありで、スペインで普及しているVISAとMaster Cardに対応しているので使いやすい。
楽天カードの詳細は「楽天カードのメリットとデメリットとは?楽天ポイントを貯めて楽天経済圏を始めよう」で解説しています。
\ 新規入会&利用で5,000ポイント /
楽天ポイントざくざく&カードデザインが選べる
そのほかにもスペインに持って行くことをおすすめする持ち物はあります。
一旦海外に出てしまうと、日本ほど様々なものが手に入る国は少ないので、なるべく日本で揃えてしまうのが良いです。
参考:スペインで暮らすなら絶対に必要な持ち物リスト【在住経験者が教える】
スペインの生活費は10万円以下に抑えられます
「ヨーロッパって物価が高そう…」
私もそう思ってましたし、住んでみて感じることもあります。
しかし、スペインならばヨーロッパでは比較的物価も安く、工夫すれば月10万円以下で暮らしていけることがわかりました。
生活費は家賃が大きな割合を占めますが、短期滞在ならばAirbnbで部屋を借りる手が使えるので、安くなるのです。
個室でも一泊2,000円程度の物件はスペインにも多く、清潔でネット環境も良かったりします。
ただ気をつけるポイントは、外食を控えること。
スペインではランチで1,000円越えは普通ですし、美味しいスペイン料理も日本の外食よりも高くつくのが現状です。
外食をせずに家で自炊をすれば、スーパーの食材は日本よりも安めなので安く済ませられますよ!
参考:バルセロナの生活費と安く済ませるコツを公開!【スペイン短期移住者が教える】
スペインでおすすめの宿泊方法は”3つ”
ヨーロッパながらスペインの家賃は安めです。
ただ長期移住用の部屋は年々値上がりしているようです。
短期移住ならばホテルや民泊の利用ができて、長期割引(1ヶ月以上)などが適用されれば、固定費をグッと下げられます。
おすすめは先ほども説明したAibnb。
参考:海外の部屋探しにAirbnbの長期滞在割引を活用する理由
ざっくりスペインの都市中心部の1ヶ月間の平均家賃を調べました。
※経験したのは、バルセロナとバレンシアです。
【Airbnbのおおよその家賃】
- バルセロナ:50,000円
- バレンシア:35,000円
- マドリード:60,000円
- セビージャ:50,000円
- ビルバオ:60,000円
バレンシア含めたアンダルシアは異様に安いです。笑
やはり主要都市は値段が上がりますが、水道光熱費込みで個室と考えたら安めな金額だと思います。
長期割は、1週間と1ヶ月のタイミングで適用されます。
1日変えるだけでも料金が変化する場合があるので、よく確認してみることをおすすめします!
参考:【在住経験者が教える】バルセロナのホテル・宿泊を予約できる3サイトを徹底比較
スペインのバルセロナのWiFi事情とカフェを使う理由
私が短期移住したバルセロナでは、無料WiFiスポットが溢れています。
バルとレストラン、バスの停留所からスタジアムの3階席まで使えたりします。
でもWiFi速度は遅いことが多いんです!
私のようにWeb系のフリーランスでパソコンを使う場合だと致命的な遅さの場所も多く…
なので1週間程度の超短期ならば、WiFiレンタルをした方が便利です。
現地SIMはスマホにしか使えないですし、デザリングするとあっという間に容量が終わってしまうかも。
おすすめのレンタルWiFiは「グローバルWiFi」です。
国内の主要空港で受け取りもできますし、スペイン以外の海外も対応しているので、レンタル慣れしておくと別の海外滞在でも役に立ちますよ!
私のように1ヶ月の滞在はレンタルすると高くつくので、高速WiFiのカフェを見つけて入り浸ってました。
期間も長いので、カフェで作業する日が多くても損した気分になりにくいですからね。
スペインのカフェはパンやコーヒーも美味しいので、WiFi目当てだとしても快適に過ごせますよ。
おすすめのメニューはスペインで有名なホットチョコレートです!
カフェなら大体あります。
参考:バルセロナのWiFi事情とおすすめのカフェまとめ【在住経験者が教える】
スペインのバルセロナはノマド都市でありコワーキングスペースの宝庫
実はバルセロナは世界的なノマド都市でもあります。
世界的な経済誌のForbesのまとめ記事によると、ノマドに人気な都市ランキングで世界5位を記録していました。
私も様々なコワーキングスペースに滞在してみて話を聞きましたが、リモートワーカーやフリーランスが多く、別のユーロ圏内の国からバルセロナに滞在して働いている人が多い印象でした。
移民も多く英語で生活できる点や、海や山の自然と都会な街中のバランスがちょうど良いので、好む人が多いのではないかと思いました。
生活費も安めですし。
コワーキングスペースについては、日本語の情報は少ないですが現地には数え切れないほど存在しています。
ポルトガルのポルト、同じスペインのバレンシアに滞在しましたが、やはり圧倒的に数が多いです。
会員なら24時間可能の場所も多く、コミュニティとして成り立っているスペースもあるので、私も次回は月額で会員になろうと思います。
もちろん1日利用可能なスペースもありますよ!
参考:バルセロナのおすすめコワーキングスペース5選【利用者が語る】
スペインのバルセロナでローカルな体験をする方法
バルセロナはとにかく生活しやすくて魅力的な街です!
何もかもバランスが良いんですよね。
そして有名なサグラダ・ファミリアを初めて見たときは、感動してしばらく動けませんでした。笑
でもせっかくスペインに住むなら有名観光地も周りつつ、ローカルな体験をして現地の生活を知りたい気持ちもあるかもしれません。
特におすすめするのが、ローカルしか訪れない「カルメル要塞」の丘で夕暮れと夜景を楽しみながら、ビールとピンチョス(おつまみ)を楽しむこと。
バルセロナに行ったらぜひ試してみてください!
このように穴場スポットを見つけて楽しめるのが、旅行よりも長く滞在する短期移住の魅力ですね。
スペインと言えばサッカー!FCバルセロナの試合を見よう
スペインサッカーは世界最高峰のリーグと呼ばれるほどレベルが高く、メッシなどの有名選手が在籍しています。
同時にサッカーが文化になっており、週末はスタジアムやバルで観戦する人に溢れ、親は息子のサッカーチームの試合を本気で応援するような国なのです。
そしてバルセロナでも同様で、メッシが在籍するFCバルセロナというチームがあります。
世界中にファンがいて、選手のレベルも高く、観客のサッカー観戦力も高い、世界最強のサッカーチームです。
(私もサポーターです)
サッカーに興味がない人でも1度観戦してみることをおすすめします。
とにかくスペイン人はサッカーに対してアツいので、そのスタジアムの盛り上がり具合に自然と熱狂してしまうでしょう!
ライブやフェスが好きな人なら、似ている雰囲気もあるので楽しめますよ。
参考:FCバルセロナのサッカーチケットを公式サイトで定価で購入する方法
参考:「カンプ・ノウ」で感じる熱狂!FCバルセロナのサッカーを観戦する方法「カンプ・ノウ」で感じる熱狂!FCバルセロナのサッカーを観戦する方法
参考:「カンプ・ノウ」で選手と同じ場所を歩いてみた!FCバルセロナのスタジアム見学ツアーの参加方法
スペイン短期移住をすれば視野が広がりやすい
さて、最後にまとめます。
- スペインのバルセロナを拠点にして、水陸写真を撮って各地の魅力を世界中に伝えたい!
- 独立して半年のフリーランスがノマド人気世界5位の「スペインのバルセロナ」に1ヶ月間試住した結果
- バルセロナは英語だけで生活できます【スペイン語が喋れなくてもOK】
- スペインで暮らすなら絶対に必要な持ち物リスト【在住経験者が教える】
- バルセロナの生活費と安く済ませるコツを公開!【スペイン短期移住者が教える】
- 【在住経験者が教える】バルセロナのホテル・宿泊を予約できる3サイトを徹底比較
- バルセロナのWiFi事情とおすすめのカフェまとめ【在住経験者が教える】
- バルセロナのおすすめコワーキングスペース5選【利用者が語る】
- スペインのバルセロナで感じる芸術とローカルな体験
- FCバルセロナのサッカーチケットを公式サイトで定価で購入する方法
- 「カンプ・ノウ」で感じる熱狂!FCバルセロナのサッカーを観戦する方法「カンプ・ノウ」で感じる熱狂!FCバルセロナのサッカーを観戦する方法
- 「カンプ・ノウ」で選手と同じ場所を歩いてみた!FCバルセロナのスタジアム見学ツアーの参加方法
スペインに短期移住、それはまだ一般的ではない生活スタイルです。
留学や国際結婚でもないので、自分から動かないと人と繋がりにくいデメリットもあります。
しかし、海外移住をしてみたい人にとっては、自分の時間をたっぷり作ったり、現地で自分の力で繋がりを作ったりできる選択肢の一つとなり得ます。
私も経験してみて、スペインへの気持ちが再確認できましたし、自分の振り返りをして、貴重な友人もできたので、留学ではない方法で滞在してみて良かったです。
フリーランスの海外生活は、移動しすぎると疲れやすくなったり仕事に集中しにくい部分もあるので、短期移住はその分落ち着いて”暮らす”という経験ができます。
海外に行く経験は、周りの人からネガティブなことも言われたりしますが、無駄な経験は一つもないと思います。
スペインには有名なことばがあります。
「Que Será, Será」
“なんとかなるさ”という意味です。笑
きっと大丈夫ですよ!
それでは、良いスペインライフを!